2011年04月12日

今更とか言うなし

FC2にブログ移転しますた。

http://magunesia.blog38.fc2.com/

アルテイル妄想道!?

ようやくタイトルが内容に追いついた件。

お暇な方は今後ともよろしくです。
ニックネーム マグネシア at 01:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | リンクのお知らせ

2011年01月07日

馬鹿共の新年

フェルラート王。 去年も王の政治により実り多く笑顔の絶えぬ一年を過ごす事が出来ました。 今年も我らをお導き下さいますよう、ここにご挨拶申し上げます。

うむ、お前達もよく余に着いて来てくれた。

勿体なきお言葉。

今年も余に付き従い、剣と、そして盾となってくれるか?

仰せのままに。 我らは王と、そして民の為に命をも差し出す所存。

うむ、頑張ってくれ。

ッ。


・・・皆、楽にして構わんぞ。

王の一言で場の空気が緩む。
太陽王国での慣例行事・・・王への挨拶。
毎年、謁見の間に主要な幹部・部隊長が一同に会し、王への新年の挨拶を行う。
その今年の代表が、僕とイシュタルだったという事だ。

終わったわね・・・緊張しちゃった。

小声で隣のイシュタルが話し掛けてきた。

しょうがないさ。 まさか僕らがこれをするとは思ってなかったんだから。

ええ・・・今まではもっと位の高い方がしていたのに、急に私たちが選ばれたものだから。

噂では、エスカティア様の推薦が一番大きかったらしいよ。

まぁ、エスカティア様が・・・?

こっそり視線を上げる。
王の隣に付き添うように座るエスカティア様と目が合った。
いつもの微笑みを含んだ柔らかい視線を送られた。

どうしてかな・・・凄く名誉な事だし、嬉しいけど。

うーん、分からないわ・・・

2人で考え込んでいると

これにて解散とする。 皆、ライジングサンを楽しみたまえ。

という王の声で場はお開きとなった。



――――――――――

さて、何をしたものかな・・・

イシュタルと2人でとりあえず、城の中庭に出た。
季節によって色とりどりの花が咲き誇る場所だが、さすがに今の時期には咲いていない。

皆、帰省したりするのかな?

大方、でしょうね。

良いなぁ・・・

僕とイシュタルは同じ孤児院出身だ。
両親はとうの昔に戦災で亡くなっている。

帰る家っていうのに憧れちゃうんだよな。

私たちにはこの城があるじゃない。

確かにフェルラート様もエスカティア様も僕らには優しいし、皆も仲良くしてくれるんだけどね・・・

それと、あの娘もね。

ん?

イシュタルの指の先を目で追うと、物陰から小さな女の子がこっちを見ていた。

ハルか! こっちに来なよ。

手招きすると、テトテトと駆け寄ってきた。

もしかして、待っててくれたの?

うん。

寒いのに外で?

うん。

イシュタルの質問にコクコクと頷く。

ありがとう。 でも、ハルが寒いところにいると思うと私もカイルも心配になっちゃうから、今度からは暖かいところで待っててくれる?

ワかった。

偉いわ。 頭撫でてあげる。

イシュタルが頭を撫でると、ハルは気持ち良さそうに目を閉じる。

さぁ、これで3人になったか。

そうね。 どうする?

そうだなぁ・・・

ハルもいることだし、何かライジングサンらしい遊びをしたい。
だけど、そんな遊具なんて持ってないし・・・

ん?

視界の中にネコ耳が映った。
モコモコなコートを着たあの人は・・・フィスターアさんだ。

フィスターアさーん!

にゃ?

可愛いらしい声でこちらに気付いてくれた。

おぉ、カイルさん。 元気してる?

まあまあです。 フィスターアさんは帰省されないんですか?

帰っても兄弟一杯な家の家族じゃ両親のお守りの邪魔になりそうだからねぇ。 ちょっと時期をズラすつもりなんだよ。

あぁ、そういえばフィスターアさんのところは。

兄貴が1人姉貴が2人弟が4人に妹が3人の家族だよ。

大所帯ですね。

猫族は兄弟多いからねぇ。 ウチは特に多いけど。

ネコ耳をピコピコ動かしながら楽しそうに話す。
フィスターアさんはお喋り好きだ。

良いですね。

多過ぎたらそれはそれで大変だよ?

リトさんとの仲が羨ましいです。

あぁ、リトねーちゃんはね。 今もきっとこたつで丸くなってるだろうなぁ。

ちなみに、フィスターアさんの方がリトさんより上だ。
なのに何故ねーちゃんと呼ぶのか・・・理由は知らない。

ま、そんな事は置いといて。 カイルさん達も来る?

何かあるんですか?

なんか、「城に残ってる皆の為に」ってエスカティア様がイベントするみたいだよ。

ふむ・・・どうする、イシュタル?

傍らのイシュタルに聞いてみる。
自分では答えず、手を繋いでいるハルに

ハルはどうしたい?

イってみたい。

それじゃ、決まりね。

うん。 案内してくれますか、フィスターアさん?

OKOK。 任せといてー



――――――――――

意外と人がいますね。

そりゃあ、年始でも仕事がある人も一杯いるからねぇ。 その辺も考慮してか今って丁度休憩時間だし。

成程。

さすがエスカティア様、抜かりがない。
場所は城の中の大広間。 部屋の中は魔法機関でよく温められており、寒さとは無縁だ。
結構な人数があちこちで談笑している。

だけど、何をするおつもりかしら?

さぁ? フィスターアさんは知っておられますか?

いやぁ。 私もなんだか面白そうな事が始まるって聞いて来たもんだから内容までは知らないんだよねぇ。

そうですか。

エスカティア様が主催という事は、また何か珍しい事でもなさるおつもりだろうか。
あの方は自身も月公告出身だからか、異文化や風習に深い興味を抱いておられるのだ。

・・・キた。

ん?

ハルが呟いた数瞬後、扉が開いた。
そこから入ってきたのは

皆様、新年おめでとうございます。 今年も良い年になりますように。

ナバリの着物を着たエスカティア様。
ある舞踏会の時に着ていた黒いドレスも素敵だったけど、振袖というのも着慣れている様子だ。
部屋の中の皆が新年の挨拶を述べ、エスカティア様は目立つ位置に立つ。
そこで改めて新年の挨拶をし、

さて。

と続ける。

さて。 皆様、各々理由あってこの城に留まっておられるのでしょう。 職務や家庭の事情、故郷が遠くて帰るに帰れない方もおられます。

一度セリフを切り、続ける。

しかし、折角の新年ですから何かお祝いしたいでしょう。 そう思ってこのような席を設けさせて貰いました。 少しでも皆が新年の目出度い気分を味わってくれることを願っています。

優雅に一礼。
部屋の中が拍手で包まれる。
その拍手が鳴り止むのを待ち、

それでは、持ってきてください。

その指示と同時。

ドカーン!

扉が物凄い勢いで開き、それが入ってきた。
それはエスカティア様の少し前で止まり、

ドスン!

と音を立てて着地した。
いきなりな展開に皆唖然。
すると、

よし、私の方が速かった!

何を。 私の方が速かったでしょう。

えー、どっからどう見ても私の方が速かったでしょ! カイルもそう思うよね?

一気にまくし立てられた。
頭が痛くなるのを自覚する。

あのね、急に話を振られてもこっちは困るだけなんだよ、メル。

急にって、いつもやってるの知ってるでしょ? 私とバルの真剣勝負!

いつもやってる、という自覚はあるのか・・・

分かってるのなら、もう少し自重してほしい。

だったら2人に質問だ。 これは、何だ?

僕は2人が運び入れた木製のそれを指差す。

それは!

それは?

・・・知らない。

なんだそりゃ・・・バルは?

私も知らないわ。 エスカティア様にそれを持ってきてほしい、と頼まれたからナバリまで飛んで行ったけど。

直接行ったのか・・・まぁそこはいい。 エスカティア様は勿論ご存知ですよね。

ええ。 これは・・・

木製の入れ物と槌。
ナバリの文化といえば、これだろう。

臼と杵。 餅つきの道具ですわね。



――――――――――

成程、この臼という入れ物に餅という食べ物を入れ・・・

そしてこねながらこっちの杵でつく。 簡単だろう。

メルファリスとバルフレイスによって沢山の餅つきセットが運び込まれ、皆で餅つきをしよう、という事になった。

聞いてる限りはね。 カイルはやった事あるの、餅つき?

いや、ナバリの文学を勉強していたら餅つきの事が書いてあったんだ。 だから実際やるのは初めてだよ。

ハルは横で興味深そうに臼と杵を観察している。

よっと。

備え付けてある杵を手に取る。

・・・っとっとっとっとっと!?

あまりの重さに体が持って行かれる!
コケないように片足でピョンピョン跳ねた揚句、

ブッ!

やっぱりコケた。

だ、大丈夫、カイル?

ど、どうにか・・・思ったより重いね、これ・・・

痛む顔を押さえながら立ち上がると

まぁ、思った以上には重いわね。

片手で杵を持つイシュタルがいた。
・・・あれぇ?

・・・

・・・あ。

しまった!という顔をされてしまった。

・・・

と、とりあえずつくのは私がするから、カイルはこねてくれる?

うん・・・

もっと運動しよう。 そう心に誓った。



――――――――――

えいっ。

ペタン。

えっと・・・

コネコネ。

えいっ。

ペタン。

よいしょ。

コネコネ。
・・・ようやく手慣れてきた。
単調な作業だけど、結構楽しい。
周りはどんな感じなのかな。

フンッ!

ドォン!

はぁっ!

ドォン!

こっちの!(ドォン!)方が!(ドォン!)速いわね!(ドォン!)バル!(ドォン!)

いいえ!(ドォン!)私の!(ドォン!)方が!(ドォン!)速いわ!(ドォン!)メル!(ドォン!)

なにをー!(ドォン!)

ハァアァアァアァ!!!(ドォン!)

相変わらずの2人。 つく速度が早過ぎてこねる係の人が手を入れる隙も無い。

杵は槌。 槌といえば私の出番ですわ。

いや、槌といえば隊長なのは分かりますけど、それでついたらいけませんって! さすがにここのモノ壊しちゃいけませんってばパトリシア隊長ー!

パトリシアさんが微笑みながら戦金槌を振り下ろそうとするのを全力で止める部下達。
・・・というか、真教の人達まで来てたのか・・・

フンッ!(パァン!)

フンッ!(パァン!)

フンッ!(パァン!)

フンッ!(パァン!)

リズミカルに拳で餅を『衝』くルダートさんとランドルフさん。
反動で餅が跳ね上がるので意外とこねられている。
・・・というか、杵使いましょうよ。

うー、にゃにゃにゃにゃにゃ!!!!!

パシパシパシパシパシ!

・・・

ドドドドド!

もはや曲芸だ。 フィスターアさんが弓で餅をグルグル回し、ベルドーサさんが六影手そろぞれに持った杵でつきまくる。
『オリービアの翼』ってあんな風にも使えるのか・・・『覇装鎧』も凄い使い方だけど。
さて、他には、

えいっ。

ペタガンッ!

痛いぃっ!!?

あまりの痛みに倒れる。
手が、手がぁぁぁ・・・

カイル、よそ見してちゃ危ないのは分かってたでしょう。

はい・・・

呆れられるのも無理はない。
100%僕が悪いんだから。

どうしましょう、もう少しでつき終わるんだけど。

はもう無理だ・・・手が痛くてこねられないよ。

困ったわね・・・

代役を立てるしかないけど、皆、自分の持ち場で手一杯に見える。
このままにしておくと食べられないし、どうにかしないと・・・

ツンツン。

ん?

背中を突かれた。
何かと後ろを向いてみると

・・・

ジーッとこちらを見るハルがいた。

どうしたんだ、ハル?

・・・やってみる。

へ? 何を?

あれ。

ハルが視線を注ぐのは餅つきセット。
・・・出来るのかなぁ?

ハル、やってみたいのか?

・・・

コクコク頷く。
うぅむ、やる気は十分みたいだけど。

イシュタル、どう思う?

どう思うも何も、ハルがしたいって言うのなら私は手伝うけれど。

そうか。

そんなに悩まなくてもいいかな。
どっちにしろ人を探していた所だ。
出来なかったら出来ないでまた考えればいいし。

それじゃ、やってみようか。 ハル。

うん。



――――――――――

えっと、やり方は分かる?

うん。 ずっとミてた。

あぁそうだったか。 それじゃ、こね方のコツだけどね・・・

そっちじゃなくて。

ん?

そっちじゃなくて、あっちをやっていい?

ハルが指差すのは、更にヒートアップしてるエドゥとバルフレイス。
あの2人、よく疲れないな・・・

じゃないや。 えっと、つく方をしたいのかい?

うん。

重いよ?

ダイジョウブ。

僕は持てなかったんだけど・・・本当にやってみる?

マカしといて。

少し不安だけど・・・「何事も経験してみない」と分からないと王も仰しゃっていた筈だ。

イシュタル、杵をハルに渡してくれるかい。

危なくないかしら?

危なければ僕らでフォローすれば良いだろ。

それもそうね。 じゃ、どうぞ。

イシュタルがハルの足元に杵を置く。
しゃがんで掴むのか・・・と思いきや。

超力、起動・・・

小さい手で空を掴むと、杵が浮き出した。
その手があったか・・・いや、「手」繋がりとかじゃなく。
イシュタルと2人で感心していると、ハルはこっちを見て、

イシュタル、こねてね。

うん、分かったわ。

カイルはミてて。

分かったよ、ハル。

イシュタルに軽くこね方を教え、後は言われた通り傍観者を決め込んだ。
2人の息はピッタリらしく、かなりスムーズに餅をついていく。

えりゃ。

ペタン。

餅をつく度にハルが杵を降ろす仕種をするのが見ていて可愛らしい。
あれ、でもこれ、最初から僕はいてもいなくても良かったんじゃあ?
・・・あれぇ・・・?



おモチオイしいね。

そうだね、ハル・・・

カイル、なんだか落ち込んでない?

大丈夫さ、イシュタル。 何でもないから・・・

皆でついた餅を食べる。
確かに美味しい。 苦労した分、脳内で補正がかかってるんだろうけど・・・美味しいものは美味しいからどうでもいいや。

どうだ、美味いか?

ええ。 とても美味しいです・・・

言いながら後ろを振り返る。
僕が心から敬愛する人がそこにいた。
・・・って。

ふぇ、フェルラート王!

え!?

僕の声にイシュタルが振り返る。
・・・餅を咥えたままだよ、イシュタル。

ど、どうしてここに?

新年の城内を見物していたら中々賑やかそうな部屋があったんでな、少し覗いてみようと思ったのだ。

申し訳ございません。 皆夢中だったので・・・

あらあら。 それは主催した私の責任になるのかしら?

いつの間にかエスカティア様まで近くにいらっしゃった。

そ、そんな事は・・・

私達がもう少し皆を諌めるべきでした・・・

2人して恐縮、である。
また自分達が騒がしかった自覚まであるのでもう恐れ入るしかない。

王妃。 その辺にしておいてやれ。

だって、そういう事になるでしょう?

お前はカイル達を困らせたいだけだろう?

まぁ、そうね。

口許に手を当ててフフッと笑う。

エスカティア様ぁ・・・

ごめんなさいね。 ちょっと言ってみたかっただけ。

こっちは尊敬する2人の前なので冗談が冗談に聞こえない。
思い切り脱力していると

フェルラートサマもタべる?

ハルが王に餅を薦めていた。

ほぉ、餅か。 ナバリの風習だな。

知っておられますか、フェルラート王。

うむ。 色々な国と交流したからな、その際に知った。

そうでしたか。

やはり知っておられるのか・・・さすが聡明な我らが王だ。
フェルラート王はハルから餅を1口分受け取り、口に入れる。

うむ、美味いぞ。 2人がついたのか?

2リと、ハルも。

おぉ、ハルもか。 だったら3人分の美味しさだな、これは。

ミンナでついたから、オイしくなったの?

そうだ。 3人分の『想い』が込められているのだ。

『想い』、かぁ。 確かに苦労しながらだったよな・・・
などと、未だに痛む手を2人にバレないように出来るだけ隠しながら考える。

やはり、『想い』無くしては美味いものも美味しくなくなるし、『想い』が込められていれば少しぐらい下手でも美味いものだ。 そうだろう、王妃?

ええ。 何を為すにも強い『想い』は必要ですからね。

気持ちの持ち様、という事でしょうか?

そんなところだ。

大きく頷かれるフェルラート王。

『想い』にも色々ある。 喜び、悲しみ、意地に使命感・・・怒りや恨みもまた『想い』でもある。

その全てが『想い』、ですか。

そうだ。 そして、我らの敵である不死者共・・・ヤツらの原動力が正に生前の怨念という『想い』だ。 我らは『想い』を敵に戦っている。

『想い』を、敵に。

勿論、力の差やタイミングというものもあるだろう。 だが、余はこの戦い、最後には『想い』の勝る側が全てに勝つと考えている。

『想い』の強い側が・・・

幾度と無く戦いを繰り返してきた人類と大罪の軍団。
今まで、『想い』で勝っていたと僕たちは言えるのだろうか。

王は、勝てると御想いですか?

余にそれを尋ねるのは少し不敬だと思うぞ、カイルよ。

あ、も、申し訳ございません!

王の言う通り、幾ら不安だからといって、その戦いの指揮を採る王にこんな風に尋ねれば不敬に値する。
あぁ、僕は、王に向かって何故こんな事を言ったんだ・・・

いや、別に罰したりはしない。 そう言うのも分かるのでな。

本当に申し訳ございません。 以後、こんな事は一切無いように留意します・・・

ふむ、カイルよ。 それは、余を恐れて言うのだな?

お、恐れるなんてとんでもありません!

王を恐れるなんて事は断じて無い。
僕が王に抱くのは、そう・・・

ならば、畏敬とでも言い換えようか。

そ、そう。 それです。

カイルは余に畏敬の念を抱いた。 勿論、これもまた『想い』だ。 しかし、それは先程までと同じ『想い』だろうかな。

え、えぇ?

僕が抱いた『想い』は先程とは違う?
どういう事なんだ・・・?

我が王よ、その言い方では分かりにくいわ。

む、やはりそうか。

分かってるのなら、もっと上手に言いなさいな。

どう表現したものか考えつかなかったのでな。

しょうがないわ。 私が簡単に教えましょう。

例えば、と王妃は続ける。

私たちは普段から色々な事を考えて笑ったり、悲しんだり、怒ったりするわね。

はい。

それはつまり、『想い』が変わっているということね。

それはどういう事ですか?

簡単よ。 さっきまで悲しかったけれど、人と話をすると楽しくなってきた。 これは悲しい『想い』が楽しい『想い』になったということよ。

悲しいのが、楽しくなる。

そう考えるとこう言えるわね。 『想い』とは常に変わるものだ、と。

常に・・・変わる。

だから、最後に『想い』が強い方が勝つ、ということは今、勝つ必要は無いという事じゃないかしら。 どうでしょう?

・・・余が言いたいことを全て言ってしまったな。

あらあら、ごめんなさいね。

ゴホン、と咳ばらいする。

今、無理をしていても最後に失速するようでは意味がない。 最後の勝利のために無理をして思い悩むなと。 まぁ、そんなところだ。

そういう事ですか。

いつも全力じゃ大変ですもの。 たまには愚痴をこぼしたり、誰かに頼るのも大事ですよ。

・・・

そう・・・かな。
王と王妃が言うのなら、そうなんだろう。

イシュタル。

何、カイル?

これからも色々と頼ったり、時には愚痴ったりするけど、良いかな?

そうね。 私も同じ事をしていいなら許してあげる。

ありがとう。 ハルも、良いかい?

ハルにマカせてダイジョウブ。

そっか。 ありがとう。

僕の隣には2人がいてくれるらしい。
少し恥ずかしいけど・・・嬉しいことだ。

さてさて。

パンッ、と良い音を立てる王妃。

なんだかしんみりしてるけれど、今日はライジングサンよ。 皆で明るく楽しい『想い』にならなくちゃ今年を乗り切れなくなるわ。

そうですね。 でも、餅つきも終わりましたし何をするんですか?

新年といえば・・・かくし芸大会でしょう! ここにいる皆で始めちゃいましょう!!

え、え、えええええ!!!!?

いやいや、かくし芸って事前に練習したり準備したりしておくものじゃあ!?

貴方はどう思う、我が王よ?

良いんじゃないか?

ちょっと、フェルラート王!?

それじゃあ、エントリーナンバー1番はカイル! 何かやってみせなさい。

ぼ、僕ですか!?

カイル、頑張って!

ガンバれー。

ちょ、イシュタルとハルも止めてくれないのか!?

ほらほら、皆見てるから早く早く!

ちょ、わ、うわー!!


・・・結局、皆で即席のかくし芸大会をすることになった。
イシュタルは城下街で流行している曲を驚くほど上手く歌い、ハルは超力を使って光で絵を作った(レーザーアートとでも言うべきか)りしてかなりの高評価を受けていた。
僕のは・・・まぁ、恥ずかしい『想い』になっただけ、と言っておこう。
そんな感じで、太陽王国城のライジングサンは皆の笑いに包まれ過ぎていくのだった。





―――マグネシア流テキトー妄想記

ライジングサン編 終わり


続きを読む
ニックネーム マグネシア at 02:50 | Comment(4) | TrackBack(0) | 馬鹿共の日常

2011年01月03日

ちょっと設定纏めてみた

今年も変わらず暴走中のマグネシアですこんばんは。
きっと妄想記がメインのブログになるだろうなぁ、と考え中ですw



さて、自分の妄想記における設定をある程度纏めてみました。
ここで注意点。

・公式の設定を参考にしていますが決して公式設定では無く独自の解釈です。

・若干有り得無かったり言葉足らずですがそれは自分が書いてるから仕方ない。

・たまに追加・変更されるかも。



って事で、見たい人だけどぞ



続きを読む
ニックネーム マグネシア at 03:38 | Comment(2) | TrackBack(0) | マグネシア流テキトー妄想記

2011年01月02日

新年あけましておめでとうございます!

年末の挨拶を書けなかったマグネシアですこんばんは。
何故・・・真昼間からログイン出来んのだ、ネットラピュタよ・・・


さて、先ずは・・・
2010年、こんな駄文を読んで下さった方々に感謝を込めて

ありがとうございました!!!


そして2011年も

よろしくお願いします!!!



今年も超絶マイペースに妄想記・・・じゃない、対戦していきますよ〜
今年の目標はとりあえずフォルラートレベルのファイルを作れるようにならないと・・・(今はベルトですら危うい)

まぁ妄想記も続けていきますがね!(おま)

では、また次回!



続きを読む
ニックネーム マグネシア at 23:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2010年12月29日

ツイン・ブレイド 13ターン目 ―Game set

ある日の事だ。
これが最終回ってヤツだ。



――――――――――

うぉおぉおぉおぉおぉ!!!!

もう少し・・・もう少しで届く!
だが、体当たりをする暇も無い・・・どうする!?

クソがぁあぁあぁあぁあぁ!!!!

考えるより先に体が動く。
落ちてくる巨大な柱の様な腕を真正面から捉え、剣を抜き、構える。
当然、バカでかい腕はそこに降ってくる訳で。

ドゴォン!!

ゴガッ!?

足元がクレーター状にひび割れる。
予想してたより猛烈な力・・・だが、ここで負ける訳にいくか!

おぉおぉおぉおぉおぉおぉ!!!!!!

腕の筋肉が限界まで盛り上がり、骨が軋む。
血管が浮き上がり、剣にヒビが生じる。

ヴ、ヴルド! 何やってんの!!

知るかボケェ!

支えるので精一杯。 まともな返答なんて出来ないが、それでも口は止まらない。

手前ェが諦めてどうする! 一体誰の所為で俺がこんな似合わない事する羽目になってると思ってんだ!!

物凄い量の汗が噴出する。
既に体中から危険信号が鳴り響いている。

手前ェは勇者になるんだろうが! こんな下らねぇところで野垂れ死ぬのが勇者か!! 違うだろう!?

鎧も服も既にボロボロ。
髪の毛は先の方から焦げ始めている。

良いか、最後の最後まで諦めんな! 手前ェみたいなバカは始めから終わりまでずっと脳天気に笑ってろ!! それがお似合いだ!!!

最早、いつ潰されてもおかしくない。
気力だけでどうにか持ちこたえている。

あぁクソ、やってらんねぇ! 誰が好き好んでこんな儲からない上に疲れる事するんだ!! バーカバーカバーカ!!!

そ、それはヴルドが面白いからって自分から参戦したんじゃん!

んな事覚えてねぇよバカ! 手前ェ1人で行かせると危なっかしくて見てられねぇんだよ!! これでも元・勇者志望だぞ俺は!!!

さすがに言った後で恥ずかしくなってきたがそんな場合ですらない。

・・・ありがと。

ミナが小声で言ってきた。
何気に初めてじゃないか、感謝されるの?

その言葉は終わった後まで取っとけやバカ野郎!

うらぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!!!

ドゴォオォオォオォオォオォオォン!!!!!!



――――――――――

衝撃で大きく吹き飛ばされる。
体を何度も捻って衝撃を殺し、どうにか止まる。

ぐぉ・・・

体中全てがメチャクチャ痛い。
頭まで痛いのはどういう事だ。

ヴルド、大丈夫!?

ミナが駆け寄ってきた。
こちらは幸い怪我は少なそうだ。

何処をどう見たら大丈夫に見えんだよバカ。

良かった・・・軽口を言えるんなら大丈夫か。

その通りだよこの野郎。 俺の行動パターンが分かってもらえて嬉しいね。

立ち上がろうとするが、さすがにふらつく。
咄嗟にミナが肩を貸してくれた。

ど、どうするの?

俺達の視線の先には腕を振り下ろしたままの大巨人。
まだ向こうはこちらを見つけられていないらしい。

勇者だろ、なんか奇跡起こしてみろ。

だから剣が効かない相手にはどうしようもないよ!

こっちはさっきので剣すら真っ二つだ。 何でも良いから策を講じるしかねぇ。

策、策、策。
さっきから延々と考えているが、何も思い浮かばない。

クソ、あんなデカイのどうやって倒すんだ?

デカくて堅いだけで後は人と同じ形だし、命令してるのもただの人だよね。

あれはただの人じゃなくて狂人だろ。
しかし、その発想があったか。

人との戦いなら何度も経験してるからな。

・・・

最近の戦い。
まずはついさっきの死霊共。 これは軍団戦だったから無し。
次はルアロを助けた時。 あの3人は驚く程弱くてお話にならない。
その次は襲撃者もといデント。 印象に残ってるのは箱を投げた後の奇跡ぐらいだ。
そんでもって次は・・・ミナか。 久し振りに負けたな。
しかし、あの時のミナはナイフと剣を組み合わせた戦い方で俺には真似出来ないし、ナイフ如きがあの体に効くとも思えない。
いや、1つだけ真似出来るのがあるが・・・今となっては不可能だし、俺に出来るとも思えない。
次は・・・

・・・そうだ!

ミナが声を上げた。

なんか思い付いたか?

うん。 私の剣技。 アレを応用すればイケるんじゃないかな?

アレって・・・アレだよな。

アレ。
体を捻り、回転しつつ勢いを乗せて剣を投げる。
ミナが俺と戦った時に出した技だ。

確かに、意表は突けるだろうな。

でしょ!

だが、無理だろ。 お前の筋力であそこまで届くか?

グレガルがいるのはボルバロンの頭の上。
どう頑張っても届きそうにない。

ヴルドがすればいいじゃん。

だから俺の剣はもう無いっての。 それに届くかどうかも疑問だし、第一ノーコンの俺に命中させられると思うか?

全くもって情けない話である。

投げるのが剣とは言ってないよ。 応用すればって言ったでしょ?

あん? 瓦礫でも投げるか?

違う。

真っ直ぐな瞳で言う。

ここにいるでしょ、私が。

・・・ちょっと待て。

こいつ、頭ヤッちまったか?

まぁ、投げられるか投げられないかは置いといて、だ。 自分が何言ってるか理解してるか?

うん。

・・・本気か?

勿論。

剣投げなんてやったこと無いし、人なら尚更だ。 しかも上手く投げても届くかどうか分からんぞ?

ヴルドなら大丈夫だって。
何処からくる自信だそれは。

大体、俺はノーコンだぞ。

あぁ、それなら大丈夫。

ニコッと笑う。

ヴルドは奇跡を起こす男なんでしょ?

・・・そういや、そんな事も言った気がする。
チッ、こいつは・・・

分かったよ。 どうなっても知らねぇぞ?

これでも私はヴルドを信じてるよ。

答えになってねーぞ。

なってるよ。 最後にはどうにかしてくれるって信頼してるって事。

・・・そーかい。
なんでまたこんな信頼されてるのか知らんが。

そんなに頼ってくれるなら・・・やるしかねえよな。



――――――――――

2人して巨体の前に立つ。
向こう側もこちらを見つけたらしく、正面を向いて立っている。
襲ってこないのは余裕のつもりか。
だったら・・・一泡吹かせてやるぜ!

良いな、ミナ。

くどいよ、ヴルド。 女の人にモテないよ?

恋愛もしたことがないガキが言うんじゃねぇよ。

下らない話をしながら構えに入る。

腰を捻って、腕だけじゃなく足にも力を込める。 投げる方向をしっかり見定めたら、体全部を回すつもりで回転して、投げる時に全力全速を出せるように。 後は運次第だよ!

分かった・・・行くぜ。

体を捻り、体勢をつくる。
チャンスは一度・・・これで決まる。
息を吐き、目を閉じる。
一瞬の沈黙。

うぉらぁあぁあぁあぁあぁ!!!!

怒号と共に目を開き、回転開始。
体全体を回して加速、自身が出せる最高速へ。
右手に最大限の力を込め、正面に敵を見定める。

カッ飛びやがれぇえぇえぇえぇえぇ!!!!

おもいっきりブン投げる!

うわぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!!

綺麗なエコーを残し、ミナが飛んでいく。
弾丸の様な速度で真っ直ぐにボルバロンの胸の辺りへ・・・って!

何をするかと思えば・・・見当違いの方に飛んできたなぁ、オイ?

グレガルの言う通り、俺達の狙いは頭の上。
スピードは十分・・・だが、あれじゃあ正面衝突するっ!

み、ミナ!

こういう時には身を守れだの避けろだの言う筈なんだろうが。
何故か俺の口から吐き出された言葉は

行けぇえぇえぇえぇえぇえぇ!!!!!

であって。
それを聞いてか聞かずか、ミナは剣を抜き、

やぁっ!

ボルバロンの胸にブッ刺し、それを支点にして更に大跳躍!
頭を越え、遥か上空へ飛ぶ!!

な、何ィ!?

最高まで飛び上がった物は落ちてくる。
ミナも下降していく・・・その先はボルバロンの頭の上。

く、クソッ!

また訳の分からない呪文で黒いシールドを張るグレガル。
その上に落ちるミナは膝を折り曲げ、力を溜めて放つ。

九面体必殺奥義、落星!!

シールドをブチ破り、グレガルに一撃を与えた!



――――――――――

うわぁあぁあぁあぁあぁ!!!!

俺はまた全力で走る。
明日は確実に走れないだろう・・・勘弁してくれ。

ぁあぁあぁあぁあぁ!!!!

体を仰向けにし、背中でスライディング。
空から降ってきたそいつをキャッチする。

あぁぁぁ・・・

何を腑抜けた声出してんだ、お前は。

だって怖かったんだもん! 私は今回で高いところが嫌いになりそう・・・

ヘタレな勇者だなオイ。 ところでキャッチしてやった俺には感謝する言葉の1つも無いのか?

え、何で?

何でって・・・お前なぁ。

だってさ、言ったでしょ? 私はヴルドを信じてるって。

・・・そーかい。

そんな事言いながらニッコリされたらこちらとしては文句を言う気も失せる。

・・・うぉぉ・・・



馬鹿な、まだ生きてるのか!?

おぉおぉおぉおぉ!!!!

瓦礫の山からフードの男が現れる。

手前ェ・・・あの高さから落ちたのに、か?

・・・ヒヒッ。

ミナが放った一撃はグレガルに命中した。
すると、ボルバロンは消滅、空中に浮かぶなんて芸当が出来ない2人は落ちてきた。
ミナは俺がキャッチしたが、グレガルはまともに地面に激突した筈。
ダメージを受けていた上、詠唱なんてする暇があったとは思えないのだが。

ヒャハハハハハハハハ!!!!

いきなり大笑いしだした。
生きてるものの、ショックでイカれたか?

ハハハハ・・・ハハ・・・ハ・・・

息が切れたのか、声が消えていった。

おい、大丈夫か手前ェ? なんだったら俺が楽にしてやろうか・・・グランと相談で。

聞こえないかと思ったのだが

フハッ・・・要るかよ、んなもん。 金取るなら尚更だ。

普通に答えが返ってきた。
ミナがナイフを抜いたが、片手で制止をかける。

分かってると思うが、手前ェの負けだ。 生かしとくと後々面倒だからここで終わらせる。 悪く思うな。

終わり? この俺様が? 負け? この俺様が? それは早計ってヤツだぜ、ヴルド。

どう考えても負け戦だろ。 最期ぐらい潔く逝け。

俺の話は飽きたと言わんばかりに手をヒラヒラと振っている。
なんだ、この余裕は?

お前の力は想像以上だったぜ、ヴルド。

迎え入れる様に両手を広げる。

そこで最後の提案だ。 俺様の部下になれ。 金なら幾らでも出すし、良い役職にも就かせてやる。 そっちのガキも雇って良い。 どうよ?

どうよもこうも、くどい。

負けそうになってから買収されても誰がなびくか。

フン、やはり蹴るか。

分かってんなら言うな。

残念だぜぇ・・・後悔しな。

そう言うと、背を向けて逃げ出した。

ッ! 逃がすか!!

俺とミナも追い掛ける。
だが、向こうは意外と足が速く、対してこちらはさっきの戦いで疲弊している。
しかし、グレガルは本部の大扉の前で止まってしまった。

諦めが悪いぞ、お前!

ミナの声に反応してか、こちらを振り向く。
その唇が動いているのは・・・詠唱か!

その身は一瞬にして、爆炎の爪痕を穿つ! 死をも厭わぬ崩壊を此処に!! 炸裂する玉!!!

詠唱完了と共に魔法陣が出現、その中から巨大な球体が召喚される。
このデカさは・・・ヤバイ!

ミナ、退くぞ!

ここまで来てなんで!?

バカ、あんなデカいのが爆発したらここら一帯が吹き飛ぶっての!!

召喚陣からその全体を出現するには至っていないが・・・既に家屋よりデカい。
そんな大きさの爆弾、聞いた事もねぇぞ!

でも、あいつは!?

いつの間にか、グレガルは玉の上に乗っており、

ヒャハハハハハハハハ!!!!

また大笑いしていた。

ほっとけ! あんな所にいたら巻き込まれて残骸も残らねーよ!!

わ、分かった!

2人で逃げ出す。
少しでも遠ざからないと・・・最低でも、ここだと危険過ぎる!

く、クソッ・・・

さすがに全力疾走は無理だ。
このままじゃ、敷地内からすら出れないぞ!

わっ、わっ、わっ!

背後からの光が大きくなってくる。
爆発の前兆・・・逃げ切れない!

ええい、クソがっ!

横を走るミナを押し倒し、覆いかぶさる。

な、何やってんのヴルド!?

・・・

俺は答えない。
言ったら手前ェは全力でもがくだろうが・・・俺の体を盾にするなんてよ!

背後からは未だに狂った笑いが聞こえる。
その声と光が最大限まで大きくなり―――――



続きを読む
ニックネーム マグネシア at 01:03 | Comment(2) | TrackBack(0) | ツイン・ブレイド

2010年12月27日

ツイン・ブレイド 12ターン目 ―攻撃

ある日の事だ。
長い話だがまぁ聞け。 もうすぐ終わる。



――――――――――

ヒャハハハ! 恐れ戦け!

グォオォオォオォン!!!

デカイ。
とにかく、デカすぎる。
こんなもん、2人で相手する化け物じゃねぇぞ!

どうするのさ、ヴルド!?

知るか! 勇者になるんなら少しぐらい自分で考えろ!!

ブレイン役はヴルドでしょ!

その通りだ馬鹿野郎!!

そんな事言われても思い付かねぇもんは思い付かねぇんだっ!
本気で数が足りない。 いや、数があっても倒せるのか、コイツは!?

フン・・・ボルバロン、遊んでやれ!

ゴォオォオォオォオォ!!!!

グレガルの号令と共に、空が暗く・・・違う、影だ。
アイツ、足で踏み潰そうと!?

ミナ、走るぞ!

どっちに!?

踏み潰されないような所に決まってんだろ!

慌てて駆け出す。
背後からは

ズシィイィイィイィン!!!

腹まで響く轟音。

後ろ後ろ!

五月蝿ぇ、見たら足がすくむから絶対見ねぇぞ俺は!

ヴルドのヘタレー!

言ってろガキ!

勿論、足がすくむってのは冗談だ。
冗談でも言ってないと頭が回らない。

あっちだ!

ボルバロンの足の間に見える向こう側の柱を指差す。

見つかっちゃうよ!

あんな派手に暴れ回ってたら自分で出した砂埃で足元なんか見えやしねーよ! 行くぞ、踏まれないように気をつけろ!

方向転換、一気に足元までダッシュ。

ハァッ、自棄でも起こしたかぁ? 良いぜ、そっちがその気ならボルバロン! やつらをペラペラの薄紙にしちまえ!

自棄を起こした訳じゃない・・・が、これを避けれないと意味が無いのも事実だ。

ゴァアァアァアァアァ!!!!

空を斬りながら大足が迫ってくる!

ミナ、先に行け!

ヴルドは!?

囮になる! 俺の腕力ならどうにかあいつの攻撃を止められるかもだ!!

早く来てよ!

分かってらぁ!!

ミナが俺の脇をすり抜ける。
グレガルが指示を出そうとするのを見計らい、声を張り上げて

おい、そこのビビりフード野郎! そんな所から見下ろしてないでかかってきやがれ!!

・・・なんだと?

よし、注意がこちらに向いた!

ビビりフード野郎っつってんだよ馬鹿! 耳まで遠いのか手前ェは!! 聞こえないんなら降りてこいってんだ!!!

・・・ふ、フン。 攻撃できないからって俺を降ろすつもりだろうがそんな安い挑発には乗らねぇよ!

その狙いが無いわけでも無いが、第一の狙いはこちらに注意を向けさせ、ミナを安全に走り切らせる事だ。

ハン、俺が言ってるのは事実だろ。 さっきから召喚したモンスターに頼り切ってんじゃねーか。

ミナが柱の後ろから手招きしている。
問題は、俺がどうやって向こう側まで行くか、だ。

そういや、お前は今まで前線に立つ事は無かったらしいな。 全部部下にやらせてたらしいじゃねーか。 これはもしかしてあれか、本当は弱いから金に任せて自分はブルブル震えてたって事か?

・・・貴様、言わせておけば良い気になりやがって・・・

声から怒気が滲み出ている。
良い調子だ。
やはり冷静な判断を失わせる事が大きく勝利に近づくからな。

俺は力を手に入れた! 俺はもう誰にも負けねぇ!! お前ら弱者が好き勝手騒いでんじゃねぇえぇえぇえぇ!!!

足が高く持ち上がり、邪魔物を粉砕しようとする。
・・・今だ!
足に力を込め、大地を蹴飛ばす。
体重を前にかけ、少し前に倒れるようして走る。
すぐ後ろで物凄い音と風が追ってくる。
耳を両手で塞ぎ、風を受けながらミナの元へ。

ヴルド!

あぁ。 あんま大声出すなよ、バレるぞ。

危ねぇ・・・ギリギリだった。

クソッ・・・どーすりゃいいんだ?

あっちは砂埃が舞いに舞っている。
しばらくは煙幕になってくれそうだが。

ミナ、なんか案はねぇのか?

あんなにデッカいの、初めて相手にしてるのに分かる訳無いでしょ!

そうかい。 奇遇だな・・・俺もあんなデカブツは初めてだ。

じゃあどーすんのさー!?

だから静かにしろ! あれだ、お前のスキルでどうにかならねぇのか?

無理だよ。 位置が高すぎてとてもじゃないけど剣が届かない。

チッ、肝心な時には使えねぇのかよ!

ただの力技しかないヴルドに言われたくない!

馬鹿が、あんなの殴ったら剣も俺の腕も耐え切れるか!!

役立たずー!!

んだとぉ!!!

ズドォオォオォオォオォン!!!!



影からそっと覗くと、いつの間にやら化け物がこちらを向いていた。

・・・こっちから微かに声が聞こえたなぁ?

チッ、いきなり見つかったか!

ヴルドが騒ぐから!

お前が言うな!・・・って、しまった!?

絶対、声出したらいけない場面だろ、今!

そこかぁ! ボルバロン、メルト・キャノン!!

ドンッ、ドゴォオォオォオォン!!!

最初のドンッでボルバロンの腕から溶岩の塊が発射、俺達の3つ隣の柱に命中、派手な火柱と熱波を撒き散らした。
外れて助かった・・・あんなの、命中したら跡形も残らねえぞ!

外したか・・・ならば全部焼き尽くしてやるよ!

宣言通り、ボルバロンは腕から溶岩弾を乱射し始めた。

め、メチャクチャしてるよあいつ!

全くだ・・・狂ってやがる。

あいつ、自分の組織の本部で暴れてる事を忘れてるんじゃないか?
さっきからクレーターができるほどの強さで踏み付けたり、そこら一帯を焼き尽くしたり。
いくら金があったところであそこまでボロボロにしたら時間の方に問題が・・・

最後に残った・・・そこにいるんだろうが、ヴルドォ!

ッ!?

のんびり考えている暇は無かったか!
周りの柱は殆ど消滅し、後は俺達が隠れている物ぐらいしか残っていない!

喰らえ、メルト・キャノォオォオォオォン!!!

走れっ!

俺達が影から飛び出すのと発射の号砲が鳴り響いたのは同時。
物凄い爆風に成す術もなく吹き飛ばされる。

痛ってぇ・・・だが、体は動かせる。
ミナの姿を探す・・・が。

何処だ、ミナ?

近くには倒れていない。
大暴れしたせいで砂埃で視界が殆ど見えない。

クソッ、ミナ! 聞こえたら返事しやがれ!! ミナ!!!

今、離れ離れになるのは危険過ぎる。
この視界が遮られている今の内に合流しなければ。

ヴ、ヴルドー・・・

ミナの声が聞こえた。
が、方向が分からない。

ミナ! もっと声を張り上げろ!! いつもの威勢はどうした!!!

この際、敵に見つかるより合流を優先だ!

ヴルド・・・うわっ!

どうした!? 今行くぞ!!

ようやく方向が掴めた。
声のした方に全力で走る。
ミナの様子が心配だが・・・

ミナ!

ようやく視界が開けた。
その先には、

こいつらっ!

カカカカカッ!

死霊を相手取るミナがいた。
まだ生き残りがいやがったか!

今、助けに・・・

急に辺りが暗くなった。
雲・・・違う、微かに感じるこの熱気は・・・
振り向くと、巨体がそびえていた。
い、いつの間にこんな近くに・・・

見上げていると、グレガルが動いた。
あれは・・・笑ってやがる!
巨体が歩を進める。
向かうのは・・・ミナのいる方じゃねぇか!

オラ、ビビり野郎! 俺はここだ!! ムカついてんならかかってきやがれ!!!

大声で挑発してみるが、進軍は止まらない。
しまいには

バカアホボケクソがっ! ザコの癖に出しゃばんなこの脳無しビビり引き籠り陰鬱野郎!!

ヤケクソになってテキトーな罵声を連呼してみたが、それでも歩みは鈍らない。
ミナは・・・死霊の相手に夢中でまだ気づいていない!

あんのバカ・・・ッ!

走り出す。

今日は無駄に走り回っている。
あんな倒せそうにないデカブツから逃げ回ったり・・・確実に厄日だ。
こんな事を引き起こしたミナはだったら疫病神なのか。

そういや、ミナが来てから面倒事がやたらと増えた。
マスターしかり、ルアロしかり。
しまいにゃゴザル野郎に仕事を依頼したり、こんな大騒ぎの『準』リーダーをさせられたり。

クソッ、忌ま忌ましい。
・・・こんな酷い状況でも面白いと思える俺の心情はいよいよもって狂ってやがる!

ミナが最後の死霊を始末すると同時に、ボルバロンが手を振り上げる。
ようやく気付いたらしいミナが巨人を見上げる。
その顔に浮かぶのは驚愕と絶望。

ミナ、お前にそんな表情をすることが許されてるとでも思ってるのか!
手前ェはずっと脳天気に笑ってりゃいいんだっての!

腕は振り下ろされようとしている。
ミナは回避しようともしない。
あいつこそ、足がすくんでるんじゃねぇか。

クソッ、クソッ、クソッ!
あのガキのせいでまたこんな羽目になるのか!
間に合わなかったらボコボコに・・・いや、ぶっ殺してやる。
それが嫌なら意地でも追い付きやがれ・・・俺の足!!



続きを読む
ニックネーム マグネシア at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ツイン・ブレイド

2010年12月26日

普通の日記らしきモノを書いてなかった事に気がついた

クリスマス?ホーリーホワイトなら分かるマグネシアですこんばんは。
今回の妄想記ホーリーホワイト編はSNSにうpしました。 長いですが読んでくれればとてつもなく嬉しいですw



最近、ブログはあまり書かない上に殆どが大会参加報告か妄想記ばかりな事に気が付きました。
って事で、たまには「ちょっとは対戦してるんだっ!(ちょっとかよ)」と言うのを見せる為にも書いてみますw



AL2

書いたそばから新弾出てから一度もアリーナ行って無い件。
・・・いやさ、こう・・・ブログ書き始めると行く暇がががが

だが、先のLVUPカードプレゼントの追加、シリアル配布キャンペーンで『ウィリディタス』が3枚に。

これで魔王組ファイルが組める!
・・・と思ったら、

現世魔王『シメオン』 X3
幽玄妖精『イングリト』
黒騎士『ウィリディタス』 X3
微笑の軍師『アイヴィ』 着せ替えX3
暗黒の妖精 X3
戦闘用魔法少女【催眠型】 X3

・・・で、合計16枚!
ユニット数少ない・・・
この他に魔王組と関係がありそうなのは

祝福の短剣『マリアナ』 X1
死霊の妖精 X1
魔王の魔女 X2

・・・無理だぁ・・・
もっと新弾が・・・特に小型が・・・せめてカードを出せる構成にしたい・・・
しばらくは手持ちで一番強い赤ドッカンか最も好きな魔法少女でも回しておきますw



AL

相変わらず茶室の人に指南して貰ったファイルを回し中。
・・・勝てない。
自分の腕が悪いのはもちろんだが・・・リビングデッド系はポイズンに弱いんだよ・・・orz
大渦とかあれば良いんだろうなぁ・・・黒LV3主軸だからある程度どうにかなるだろうし。

でも・・・持って無いんだよなぁ・・・



LH

ホーリーホワイト期間中に一番プレイしました。
相変わらず一番勝てるゲームですw

どうにか10組ずつ揃え、『ラーニ』着せ替えを確保しました。

最初は魔法少女ファイル(未完成)で「楽しー!」と思ってたんですが勝率が25%ぐらいだったので途中から一応真面目ファイルで頑張りました。 こちらは勝率50%以上を維持できたので・・・w

今度そっちのファイルも晒してみようと思っています。(URL付けるのに時間掛かるので・・・) 無課金臭がプンプンするEX無しファイルでしたw



・・・うーむ、テキトーだけどこんなもんか?
しばらくはまた妄想の世界に潜り込む事になりそうですw

では、失礼しました〜
ニックネーム マグネシア at 03:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年12月13日

ツイン・ブレイド 11ターン目 ―召喚

ある日の事だ。
長くなるが・・・聴くよな、勿論?



――――――――――

ッ!

右上から腕、左から剣。

ラァッ!

ドゴッ・・・

これで2体撃破。
だが・・・クッ。

ちょっとヴルド! どうにかしてよこいつ等〜!

無茶言うな! こっちだって手一杯だっての・・・ラァ!

横に思いっきり剣を振り抜き、ついで1体。
これで・・・何体目だ?

何でこんなにキリ無いのさー!

んな事あいつに訊けよ!

で、問題のそいつは

ヒャハハハ! ほれほれ、もっと頑張らないと死んじまうぜぇ?

アイツ・・・!

何をしているのかと言えば

何でモンスターをボコボコ出せるのさ、アイツー!?

ってワケで、グレガルがボコボコ出してきたヤツらを片っ端から始末して・・・ん?

お前、イクサー知らないのかよ・・・?

何ソレ?

勇者に興味あるくせに伝説には興味無しかよ・・・

結構有名だぞ、イクサー・・・

で、結局何なのさ?

戦いながら言える事じゃねーっての!

言ってる間にも攻撃が来てんだぞ!

フフ〜ン・・・面白ぇ。 ほらよ。

・・・?

敵の攻撃が止まる。

何の真似だ?

余興よぉ。 さぁ、説明タイムといこうじゃねーの?

舐めやがって・・・

余裕を見せつけてくれる・・・気にくわねぇ・・・

良いから早く説明説明!

お前はお前でそれで良いのか・・・?

敵に情けをかけられてるぞ・・・?

・・・ハァ・・・それじゃまぁ、説明するぞ。

ゴホン、と咳払い。
どうせ向こうは待ってくれるんだ。 落ち着いて説明した方が整理できる。

使役者・・・イクサーとは、その名が示す通り、使役する者だ。 僕となる者を呼び出して自らの代わりに戦わせたり、魔法を発動して攻撃したりする。

魔法・・・って事はやっぱり詠唱して?

あぁ、詠唱も必要だが、もう1つ必要なモノがある。

何ソレ?

アレだ。

グレガルの手元にある「ソレ」を指さす。

アルテイルって名前だ。 ま、カードだな。

え、あんなのからアレとかアレとか、それからアレが出たりするの!?

ミナが次々指さした先には先程まで戦っていた動く死体に、動く鎧、軽快な死体等々の死霊が・・・
・・・今思うと趣味悪いな・・・

そうだ。 アルテイルを用いる事で僕の召喚、魔法を発動する事が出来る。 媒介はソウルパワーという魔力とは少し違うモノだが・・・ま、俺達イクサー以外のヤツから見ればどっちも同じ様なもんだ。

ふ〜ん・・・で、対処法は?

簡単だ。 術者を倒せば良い。 但し、向こうもそれを承知で壁を出してくるけどな。

成程・・・つまり。

ビッと指さし、

アイツを倒せば良いのか!

指の先にはグレガル。
こういうのは様になるんだよな・・・思いっきり劣勢だけど。

ふぅん・・・説明タイム終了で良いかよ?

あぁ・・・お前も退屈してんだろ?

いやぁ、自分の力の偉大さが知られてると思うとそれはそれで・・・ヒヒッ・・・まぁ、お前の説明は少し足りないけどなぁ!

ナルシストかお前は・・・

しかし、説明が足りない?
うぅむ・・・これ以上思い出せないが。
いや・・・確かに、違和感があるにはあるが・・・
そこら中にウヨウヨといるモンスター、そして何体の残骸と。

しかっし、もう飽き飽きだぜぇ・・・いい加減続きを始めようとしようじゃねぇか!

グレガルが手を振ると、周りのモンスター達が再び行動を開始した。
クッ・・・話している間に策を練ろうと思ったが・・・違和感が残っただけか。

ええい、全員ぶっ潰す!

ゴチャゴチャ考えてるよりこっちの方が早ぇんだよ!



――――――――――

うぉおぉおぉおぉおぉお!!!!!

大剣を振り回す・・・数が多いため振り回せばどれかしら命中する。
骨がバラバラになって吹っ飛んでったり、鎧がへこむのを通り越して粉砕されたり。
さすがに不死者、遅い・・・が。

やっぱり多すぎるよっ!

分かっとるわ、んな事は!

この量じゃ斬っても斬ってもキリが無いか!
いや、ダジャレとかじゃなくてだな!!
クソッ、こっちにもっと人を振り分けるべきだったか・・・

イクサーだったとは思わなかったが、やっぱり2人ってのは無茶だったか畜生!

男なんだから過ぎた事気にしちゃダメでしょ、ヴルド!

五月蠅ぇ! 誰の所為でこうなったと思ってんだ!!

元はと言えばお前が「1人でボス潰したい!」と言って聞かないから俺だけしか着いて行けなかったんだろうが!!

だってこんな相手だったとは思わなかったんだもん!

だからもっと真面目に勝つ事考えろと言ったんだこの考えなしのチビガキがっ!

何だとぉヘタレロン毛オッサンの癖に!!

ウガガガガガガガ!!!

ウゥウゥウゥウゥウ!!!!

ブヒャハハハハハ!!!!!

喧嘩してたら横から大笑いの声が聞こえた。
・・・まぁ、誰か確認するまでもなく。

イヤ最高! 勝てない勝負を前に責任転嫁!! 死ぬなら同じだっつーの!!!

ツボにはまり過ぎだろってぐらい腹抱えて大笑いしている。

うっさい! ブッ飛ばすぞ!!

グレガルに噛みつく様にキレてるミナ。
だから勇者としてそのセリフはどうなんだ・・・いや、もう良いけどさ。

ヒヒヒ・・・いや面白い。 面白すぎるッ! その茶番のお礼に俺もとっておきをみせてやろーじゃねーの!!

ッ!?

また時間稼ぎ失敗かよ!?
クソ、そりゃあ目の前で喧嘩してるだけで時間稼げるとは俺も思って無かったけどもだ!
というか、なんかヤバくねェか!?

さぁて・・・少し時間がかかるんでな。 待ち時間はこいつ等で楽しめ!

グレガルはカードを向ける。

暗き世界の住人よ、この世の骸を借りて我が命に従え・・・召喚!

グレガルの詠唱が終わると同時に魔法陣が出現、そこから不死者がワラワラと出現する。

出血大サービスって事で多めに出しといてやるぜ! おらよっ!!

要らねぇよボケ!・・・うぉおぉお!!

ガシャガシャガシャ!!!

3、4、5・・・また大量にツッコんできやがったな!
クソ・・・1体1体が弱くても数が多すぎるとキツいぜ!!

だが、この程度でザコ相手に負けるかよ!

相手の力には限りがある・・・無限に出せる訳が無いからな。
全部倒していけば問題ねぇだろ!



――――――――――

ちょっとヴルド、あいつなんかしてるよ!?

ああ!?

それどころじゃないが・・・イヤな予感しかしねーし!
あっちこっちから飛んでくる拳やら剣やらを捌きつつ、横目で見てみると

大いなる鉄槌、怒りの剛腕、全てを破壊する巨人よ! 汝が炎は全てを溶かし、汝が歩みは全てを蹂躙する・・・

なっ・・・高位詠唱かよ!?

おいミナ、あいつの詠唱を阻止しろ!!

え、何が何でどうして!?

馬鹿、空気読め! ああいうのは大技の前兆だろうが!

あー、なるほど。

悠長に言ってる場合か! 手遅れになるぞ!!

で、あれどうなるの?

人の話を聞いてるのかお前は!?

だって危険じゃないんなら先にこいつ等の始末したいしぃ!

ふむ、ミナが珍しくまともな意見を返してきた。
さすがにこの状況がヤバいのは分かってきたのか・・・いや、遅すぎるけど。

あ、ヴルド、右の方危ないよ。

なっ!? うぉおぉお!!

横から飛んできた剣をギリギリのところでかわし、返しの大剣を叩き込む。
見事に命中、バラバラになって吹っ飛んでいった・・・ってか。

おま、教えるならもうちょい気を張って言え!

いや、ボーっしてるのヴルドだし。 フフッ、バーカバーカ!

ダメだこいつ、やっぱり全然焦ってねぇ!
しかもニヤニヤしながら敵の攻撃を軽くいなしてるのが余計腹立つ!!

ああいう長い詠唱ってのは強力な召喚か魔法をブチ込む前兆って決まってるだろ!

でも、そんなに強いの出てくるの?

・・・今戦ってるヤツの10倍は強いと思うが?

え。

ミナが固まった。

・・・って、止まるな危ねぇ!

一気に踏み込んで大剣を振る。
ミナの後ろで腕を振り上げたまま、デカイのが倒れていった。

おー。

感心してる場合か!

で、どーすんの?

能天気にも程がある・・・
あっちはあっちでずっと詠唱してるんだぞ・・・ってか、魔法陣とか出てもう終わりそうな雰囲気じゃねぇか!

ええい、俺が突っ込む! 後ろから付いて来い!!

切り込み隊長は私っ!

もういい黙れ行くぞっ!!!

大剣を縦に構え、気合を込める。

・・・うぉおぉおぉおぉお!!!!



――――――――――

風邪を切って突っ走る!
当然、不死者共が前を塞いでくるが・・・押し切ればいける!!

ガガガガガッ!!

鎧の破片やら骨やらが飛んでくるが無視・・・狙うは、イクサー!

・・・大地と炎を支配するゴウエン神よ。 業火の力を我が手に。 闇を滅却し、力を与える汝の力を我が手に・・・

何が闇を滅却だ! お前の方がよっぽど闇だってんだよっ!!

このまま一気に・・・!

・・・我は命ずる・・・

詠唱をするグレガルと目が合い・・・
その口元の笑みに気付いたと同時。

っ・・・あぁあぁあぁあ!!!?

ガッ、ズザザザザ!!!
顔面から思いっきり地面にスライドした。
痛い、痛すぎる・・・

ちょ、何盛大にズッコケてんのさヴルド!

五月蠅ぇ! 足に何か引っ掛かって・・・

自分の足元を見るとそこには

カカカカカ・・・

なんて不気味な音を鳴らす上半身だけの不死者が。
こいつ・・・そうか、不死者の特性リビングデッド!

チッ、さっきからバラバラになっても消えなかったのは足止め用か!

そんな事を大声で言っても相手の詠唱が止まる訳でも無く。

クソッ、ミナ、行け! まだ止められる!!

よっし! 弔い合戦だ!!

いや、まだ死んでねぇ!
なんてツッコんでる暇があるならスルーして走らせる方を選択した俺。

やぁあぁあぁあぁあ!!!!

一直線に走っていくミナ。
グレガルとの間に敵は居ない・・・これならイケる!

イクサーの弱点。
その中の1つに「同時に複数の詠唱が出来ない」というモノがある。
特に完全詠唱をしている今・・・妨害すれば相手は攻撃を受けるか他の魔法で反撃するしかない。
しかし、反撃の為の魔法も詠唱が必要、この時点で最初の詠唱は無効になる。
何にせよ、これが通れば・・・

・・・此処に出でよ・・・!

詠唱しながらグレガルがミナに向かって手を向ける。
と、

うわっ!? 何コレっ!!?

その手から黒い鎖が出現、ミナに絡みついて・・・ってちょっと待て!

イクサーは同時に違う詠唱は出来ない筈じゃ・・・!?

・・・その力を我に示せ・・・

クソッ、聴いちゃいねぇか!

むー、取れないよー! ヴルドなんとかしろー!!

分かってるっての!!

だからさっきからもがいてるんだろうが!
クソッ・・・全然離しやしねぇぞコイツ!!

・・・イクサー、グレガルが命ずる・・・!

ヤバい、もう詠唱終わるじゃねーか!
グレガルがまたもやこちらを横目に哄笑を浴びせ、そして

・・・我が命に従い、立ち塞がる全てを溶かし尽くせ! 出でよ、溶炎鉄人『ボルバロン』!!



――――――――――

・・・

・・・

・・・

何も出て来ない・・・?

ヴルド、何か終わったっぽいんだけど?

あ、ああ・・・?

シーンとしているが。

フ、フフ〜ン! どうやらお前の大技は無効になったみたいだね! 自由になった私がこのままとっちめてやる!!

いつの間にか妙な魔法から抜け出たミナ。 相手を挑発する暇があるならまだ抜け出て無い俺を助けて欲しい。

・・・フフ・・・

・・・?

フハハハ、ハハハハ、ハハハハハ!!!

コイツ、頭イカレたのか・・・?

ちょ、ちょっと、お前・・・

ハハハハ・・・貴様らぁ、目ぇ開けてよく見てろ!

何を・・・?

・・・?
身体が揺れてる・・・?

地面が・・・

そうか、身体じゃなくて地面が揺れているのか。
・・・地面が揺れているだと?

おい、コレは・・・

確かに地面が揺れている・・・しかも、段々大きく!?

ヴ、ヴルド!? これってヤバいんじゃ・・・!

んな事分かってるってんだよ!

だからまだ動けないだってんだ!

ゴゴゴゴゴ・・・!

! 魔法陣から何か出てきた!!

ミナの言う通り、魔法陣から出てきたのは・・・2本の塔?

ヒヒヒッ! 出て来た出て来た!!

グレガルが魔法陣の中心、2本の塔の間に立つ。

ヒャハハハハ! さぁさぁお立会い! この魔術師グレガルが呼び出すは破壊の化身、爆鎚の鉄人なりぃ!! さてさて、2人の戦士の運命や如何にぃ!!!?

更に地響きが大きくなり、グレガルの足元から出て来たのは巨大な丸い岩。
・・・いや、これは顔じゃないのか!?
これがマジで顔なら・・・全体はそこら辺の建物よりよっぽど高くなるじゃねーかよ!!

ゴゴゴゴゴゴッ・・・!

ッ・・・ミナ、下がれ!

なんでさ!

これ以上揺れが大きくなると動けなくなるぞ! 手遅れになる前に下がるんだよっ!!

というより、そこにいると出現時に巻き添え喰らうって!

むー! しょうがないから下がってやる!

とか言いながらようやく引く。
扱い難い・・・今に始まった事じゃないけどもだ。

てか、何時まで寝てんのさ?

そんな事言うならとっとと助けてくれないか?

相変わらず脚に不死者が付きっぱなしの俺である。
一応、何度か外れたんだが数が多すぎる為にどうしようもなかったりする。

ハイハイ、どいたどいた!

その不死者を全部吹っ飛ばすミナ。
・・・何だろう、この劣等感・・・



ガスンッ!!!





へこんでる場合じゃねぇ・・・こりゃあ・・・



ドスゥンンンンン!!!!!



デカァアァアァアァアァア!!!!!?

五月蠅ぇえぇえぇえぇえぇえ!!!!!

思いっきりミナの頭をドツくが、言いたくなるのは分かる。
文字通り山並みのデカさ・・・腕の一振りだけでそこら辺の家を叩き潰せそうだぞ!?

ハハハハハッ! ちっぽけだなぁ!? 矮小だなぁ!!? 全部全部・・・跡形も無くなるまで潰してやるぜぇえぇえぇえぇえぇえ!!!!

空を突く双角、巨大すぎる体、焼けつく肌、そして灼熱の腕・・・
なによりもこんなデカイの・・・どうやって倒すんだよっ!?

で、どーすんのこれ?

・・・

・・・ミナに頼るのは無理だと思った。



続きを読む
ニックネーム マグネシア at 01:03 | Comment(4) | TrackBack(0) | ツイン・ブレイド

2010年11月14日

大会どころか記事が久し振り

最近かまけ気味なマグネシアですこんばんは。
くそぅ・・・妄想記が進まねぇ・・・



なんか人数合わせに入れられたよ!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

集合予定日時 : 11月14日(日)午後8時

開始予定時刻 : 理想は集合予定の15分前に集まり、
           点呼、対戦表作成、注意事項伝達を済ませて、8時に開始
           なんですよ!きっと!飛び入り参加の方も8時までに来て欲しかったり!

開催場所 : オラ部屋=Rhyosが居る茶室

大会予定形式 : 参加者8名までは総当り戦

優勝賞品(?) : 次回大会のレギュレーションに口を出す権利(任意)

参加賞 : オラ部屋のカオスな空気

ファイル変更 : 可

調整は、ファイルが制限に違反していた時や、待ち時間が出来た時のみ

制限は以下の通り。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

■ファイルを
Lvが奇数、もしくは偶数のカードのみ
で構築してください。

つまり、奇数のみか偶数のみの2択ですね。
ドチラガイイデショウカネ〜(棒読み)

■延命効果(LP増加、強制引き分け、LPへのダメージ軽減)を発動させるのは違反とします。
延命効果を持っていてもファイルに入れることは許可します。

■すしゃいさ権限により!禁止カード一覧は使用しないこととする!
理由1.しんくーさんのノーコメ 2.タクマさんのスルースキル 3.指定期限の関係

理由の半分以上は冗談ですのでお気になさらずにw

■参加表明者は、禁止にしたいカードを3枚指定できます。
ただし、13日(土)午前0時以降の指定は無効とさせていただきます。
12日19時だったのは、夢だったのでしょう(〃´・ω・`)ゞェヘ(ペロ
この場合の「禁止」とは、ファイルに入れてはいけないという意味です。

指定禁止カード                          ・・・参加表明者
バルフィラ        /スケーニカ  /星の怒り     ・・・タクマさん
海神の怒り       /返却      /炎の蛇      ・・・Rhyos(主催)
レイセイ         /ロウワン    /人魚族の戦闘兵・・・shin9さん
呪われた邪悪な鎧人形火山の巨人 /夜空を飛ぶ飛竜 ・・・sensenmannさん
失敗           /妖精の踊り  /強襲する悪夢  ・・・ガイゼルさん
疾走する妖精族    /ヘルキュレイスカファールEX   ・・・ぽ〜か〜ふぇいすさん
岩石落とし       /バルバラ    /獣化病セラフ  ・・・レグザンスカさん(不参加予定)
                                   ・・・ライコンさん

――――――――――――――――――――――――――――――――――

・違反時の扱い
違反者のLPを【違反が発覚した時点でのLP】−1とみなし、
可能ならば試合は続行してください。

・試合中に相手が落ちた時
第1ターンが終了する前なら、互いの合意の下に、再試合をしてもよい。
それ以降なら、残りLP2−0で落ちた方の敗北とする。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

奇数しか選択肢は無かった


落とさず戻します
オォルグレn・・・じゃない、オルフェン
聖騎士君
ハーゲハーゲ! X3
ゴリラに見える
清らかな方
数珠姉妹 着せ替え
徘徊者 初心者X2
相棒ぉおぉおぉおぉおぉお!!!!! 着せ替えX3
エスカ様! 着せ替え
ALの方のメイドさん
あくりょーたいさん!
ほら、貴方の背後に・・・
アーさん X2
ルアロだけは出勤 X3
正義とは一方的な倫理の押し付けである X2
マカマカ X1 +初心者X2
マガマガ X2


たまには妄想記から離れてみた!
ツイン・ブレイドはLV3が多いんだけどね・・・違うのも使ってみるのも一興かな、とw

しかし相棒は外さねぇ! ココ重要だ!! ちゃんと覚えとけ!!! テスト出るぞ!!!!(何のテスト)

後はいつものユニット群・・・にいつもは使わないユニットを少し混ぜてみる。

ま、SPブースト無いのはデフォですが・・・w

・・・LV9の方? 勿論ネタですが何か(ry



以下、結果なりて。

VS 神ノ翼さん 2−0

初手白優勢GETSP6でデコイ読みのハゲ+魔歌術士VSノーセット・・・何も無しか。
次は・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・


いきなり落ちたっ!!!!?

・・・何故落ちたし・・・orz

神ノ翼さんのお情けでもう一戦する事に・・・ホントすいません・・・

再戦・・・

初手黒優勢GETSP4魔歌術士VSノーセット・・・ってまたですかいw

ゴウエンが無かったので赤優勢GETSP4で魔歌術士VS『カサンドラ』。 やはり奇数の赤は『カサンドラ』だなぁ。 使い易いですしね。

3−1赤優勢GETSP4・・・亡国+魔楽器師VS神を討つ魔剣の勇者守備力強化。 『カサンドラ』が無い為の代用だそうな。 オープンダメも微妙だから使われにくいよね、この人・・・

2−1白優勢・・・ここで決める! オートス+魔歌術士VS伝説の一角獣切り裂く太陽王国の騎士・・・相手墓地は7枚! 先攻とって勝利!

・・・うーむ、操作ミスは怖い、な・・・orz



VS sensenmannさん 0−3

最初のGETSP0は両者スルー、赤優勢GETSP3でハゲVS『フェリア』、白優勢GETSP0でハヌマンVSノーセット、青優勢GETSP0で魔楽器師VS魔法王国の鏡剣士・・・GETSP酷くね?

その後も援護付けたら相手ノーセットだったり、更にその上をいくユニットを出してきたり・・・翻弄されっぱなしという・・・

1−3・・・青優勢・・・ここは自分がいつもは使わないヤツで奇襲だ・・・正義を司るモノ+魔歌術士+敗北ハゲVS・・・正義を司るモノ+守備力強化+勝利ハゲ!? 同じヤツかよっ!? しかもAT足りねえから負け確定・・・orz

・・・うん、自分の手って読み易いんだろうなぁ・・・w



VS レグザンスカさん 0−3

初手青優勢GETSP6・・・『アスート』VS『アリアドネー』・・・いきなり強いな・・・

他にも読みを外しまくり一気に2−4・・・なんかもう既に勝てる気がしないが・・・正義を司るモノ+闇の精霊+敗北ハゲVS『アリアドネー』・・・ジャストで負けですかい!? HP援護なら・・・orz

その後、足掻いて・・・1−3黒優勢GETSP1・・・何か怖いな、よし、『ルザ』VS魔歌術士・・・勘すら役立たず、か・・・

そして1−2・・・赤優勢GETSP0ォ!? 負けろと言うか!? グヌヌ・・・『アスート』VS『カサンドラ』+呪縛+敗北魔歌術士。 まぁ、ですよねーw

おk、理解した・・・直感はダメだw



VS shin9さん 1−0

shin9さんはAブロック唯一の偶数LV使いでした。 奇数しかおらんのかと思った・・・

4−4黒優勢GETSP6・・・ローティア無いし・・・『アスート』+魔歌術士+敗北ハゲVS月公国の精鋭騎士小さくして多なる翼竜・・・奇数で援護2倍を使うとは意外! 援護ユニットが全然思いつかなかったもんで・・・

3−3赤優勢GETSP4、亡国+魔楽器師VS小さくして多なる翼竜+小さくして多なる翼竜・・・いや、援護で来る予感はしましたがユニットまで来るとは・・・どうにか運で勝利。

その後、3−1になるも手札が揮わず一気に1−1・・・赤優勢ってさすがにアスートは出せんよ・・・SP半端だから【対霊型】意味無いし・・・

・・・がぁあぁあ!!最後くらい派手に散ってやるわ!!! 『ジュッズヴァー』VS魔法王国の偉大なる騎士『カテリーナ』+勝利急降下する翼竜・・・あれ、運ゲー? しかも勝ったぞ?

・・・えっと、結論は『ジュッズヴァー』姉妹最強って事で良いですかね?w



2勝2敗。 うーむ、何とも言えぬw

とりあえず、もうちょい真面目にプレイングを向上させないとキツイなぁ・・・ファイルの問題じゃない、自分のプレイの問題だ・・・



では、また次回〜
ニックネーム マグネシア at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラヴァートヒーローズ

2010年10月30日

おおおおお落ち着け俺ぇえぇえぇえぇえぇえ!!!!!

最近一発ネタばかり思いつく所為でツイン・ブレイドがイマイチ進まないマグネシアですこんばんは。
明日から本気出す(今日出せ)



で、だ・・・
着せ替えくじでの大フィーバーが冷めやらぬ自分は、ミラマスで頑張って50G貯めたんだ・・・
そして、もう1回引いてみたんだ・・・



キター?!


エスカ様ブライダル着せ替え・・・だとっ!!!?

月大公『エスカティア』・・・AL2ではSSで、LHでは黒単色ファイルで使えるカードか・・・悪くないなw

つか、前回の入れると1100Gで☆5X3枚、☆4X2枚、☆3X2枚当てた事に・・・
良いのか俺!? なんかどっかでドカッとツケが来そうな気がするんですがっ!!?



・・・え、今回はこれだけですw
とりあえず明日、鬼切さんがAL2フリーナに来るそうなので出来れば突撃したいな〜とw
では、また次回〜
ニックネーム マグネシア at 01:10 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記